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リシンとは猛毒物質、トウゴマから抽出 [社会問題]

リシンとは猛毒物質、トウゴマから抽出

(フジテレビ系(FNN) 11月30日(月)18時32分配信)によると、

栃木・宇都宮市で、別居中の夫の焼酎に毒物を入れ、殺害しようとした疑いで、33歳の妻が逮捕された。 殺人未遂の疑いで逮捕された鹿毛陽子容疑者(33)は、10月29日、別居中の夫(34)の宇都宮市内の自宅に、夫が不在中に侵入し、焼酎にトウゴマから抽出した毒成分リシンを混ぜ、殺害しようとした疑いが持たれている。


と報道されました。

このトウゴマから抽出した毒成分リシンとはどのような毒物でしょうか?
トウゴマ.jpg(ヤフー画像)

最近英国ではテロリストが猛毒リシンを所持していたと摘発された事件がありました。フランスやイギリスでテロが発生し市民生活は爆弾に脅かされていますが、実は日本でもあったように地下鉄サリン事件のサリンの他、今回用いられた薬物リシンも、大変殺傷能力の高い毒物として知られています。

猛毒リシンとは、トウゴマという植物の種子に含まれている天然毒成分と言われます。しかし、このトウゴマの種子からは、熱帯において広く野生化して分布しておりまた、広く栽培されています。

何故こんな危険なものを栽培するのかと思われますが、この種子はかなり有用性があり、植物としては切り花にしたり、種子を圧搾するとヒマシ油ができます。

昔下剤に使われていたヒマシ油は現在ではほとんど薬用とすることはないといわれていますが、化粧品原料や、インキ、ペイント、機械の減摩剤として利用価値の高い植物とされています。

ところがその同じ種子の中に猛毒リシンが含まれているといいますから厄介です。猛毒リシンは、糖タンパク質でタンパク質合成を阻害して細胞死をもたらすとされています。その結果人間は死に至るのですが、服用してから毒の作用が始まるのが10時間ほどかかるという特徴を持っています。

戦時中この毒を毒ガスに利用したこともあると言われています。

なお、ヒマシ油はトウゴマの種子を圧搾して得られますが、脂肪油であるヒマシ油のはリシンは含まれることはないそうなので安心です。

なお、トウゴマの生産量は100万トンに達していますので、ヒマシ油を搾り取ったカスには重量比で5%ものリシンが含まれていると言われます。
猛毒リシン.jpghttp://ord.yahoo.co.jp/o/image/SIG=12vrtv6vd/EXP=1448987314;_ylc=X3IDMgRmc3QDMARpZHgDMARvaWQDQU5kOUdjVGtyMXc1dkNBU1lnU2h1UnFnUGxRYS0xbjRJYjl0SmlNc0hhSUpIeUwyT2FrU3Rxa21XczRVY1pVBHADNTR5YjVxLlM0NE9xNDRLMzQ0T3oEcG9zAzIEc2VjA3NodwRzbGsDcnI-/**https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2005/pr20050928/pr20050928.html

これは恐ろしいですね。

リシンは、毒ガス状、エアロゾル(空気中に浮遊する)の状態で人間がそれを吸い込むと、呼吸困難、発熱、咳、吐き気をもよおし、重傷になれば、身体硬直、肺水腫、チアノーゼを発症して場合によっては死に至ります。

飲んでしまった時などは更に重篤となり、胃腸管からの出血とか、肝臓、脾臓、腎臓などの細胞の壊死がおきます。

ただ、治療法も確立されていますので発見が早ければ、助かります。


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